ないものに目を向けるのではなく、あるものに目を向けること

わたしのところに来るお客様はわたしが独身&講座の対象を若めに設定していることもあってか、大体年下か同年代で結婚していても子供がいない方々が多い。

 

最近初めて子育てで悩む人が訪れてきた。

 

正直わたしはちゃんと育児したことがないので、わたしよりも育児をしているアドラー仲間を紹介しようか迷っていた。同じ経験をしているほうがより相談者を理解し、寄り添えるのではないかと考えたからだ。

 

でも、彼女は私の話はよく伝わる。
私に会えて良かったと言ってくれた。

 

私の前に何人かアドラー関係の人のセミナーに参加したり、問い合わせをしたがしっくりこなかったようだ。

 

ないものに目を向けるのではなく、あるものに目を向けること

「なぜ、育児をしていない私でも伝わるのだろう?」と考えたのだけれど、あるとき買い物に行く途中に二、三歳くらいのヨチヨチ歩きの女の子とお母さんが前を歩いていた。

 

「パパ待ってー!パパ待ってー!」とその子は一生懸命パパを追っていく。
でも、どこを見てもパパは見当たらない。

 

いないパパを追う女の子。

「パパ待ってー!」と途中でカバンが邪魔だと思うとママに預け、また走る。

また帽子が邪魔になるとママに預けることを繰り返していて、なんだか見ているとほっこりした。

 

いないパパを追っている女の子を見て、息子を思い出した。

いないパパとわたし自身を重ね合わせた。

 

そこでふと降りてきたのは、わたしは育児をちゃんとする機会には恵まれなかったけれど、子供を産んだときの母の喜びと子供を失った時の母の悲しみを経験している。

 

一番大切な根幹となる「生きていてくれるだけで、それだけでいい」という気持ちが、身近に子供がいて当たり前となっている母親よりもより強く感じられているのではないか?ということだった。

 

これは失ってからではないと、本当の意味で気づくことはできない。

体感しているからこそ、伝わるものがある。

 

 

わたしは育児のことは全く話せないけれど、一番大切な部分である子供を想う態度は伝えることができるかもしれない。

 

だから伝わるのかもしれないね。

 

息子を失った代わりに得られた心の持ち方や考え方。

その部分をしっかり伝えていくことがわたしの役目のような気がします。

 

 

◆今後の講座予定◆

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