安西光(ぴかりん)のブログ【きらきらひかる】

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空海入門【書評】

アドラー心理学の師匠から「アドラー心理学は真言密教に似ている」と聞いて「オススメの本はありませんか?」と聞きましたら、ひろさちやさんの空海入門を勧められました。

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顕教(真言密教以外の仏教は顕教という)は「仏になるために修行をする」という考え方ですが真言密教は「元々わたしたちは仏である。仏として生きる」という考え方です。顕教は終わりを目指し出発しますが、真言密教は終わりから出発するのです。

 

空海については資料が少なく、断片的で不明な点が多いそう。

この本で語られる空海は、あくまでも”ひろさちや”さんの推測で書かれたものですが、とてもわかりやすく楽しく理解することができました。

 

そして個人的にはとても腑に落ちました。

 

というのも、わたしは悩んだことがない・劣等感を抱かない人間でマイノリティであることを自覚していて、少々空海の考え方に似ているところがあるのか、この本に登場する空海の思想がとても良く理解できたのです。

 

一番面白かったのが最澄と空海のお話でした。

最澄は空海よりも前に密教を伝来した人物でしたが、真言密教といったら空海が思い出されますよね。最澄は伝来者だが密教人間ではなかった。空海は一番に伝来はできなかったが密教人間だった。

この違いはあまりにも大きく、この二人のやりとりがまさに悩まない人間(わたし)が悩んでいる人々に対して思っていることと同じなのです。

 

簡単にいえば、最澄は知識やテクニックを得て形から入ろうとする、完成を目指していく顕教タイプ。空海は行動が自然とできていて、すでに完成されてしまっている密教タイプで知識やテクニックは後から得ればいいと思っている。

 

最澄は自分が密教に弱いのを自覚をしており、空海からたすけてもらい真剣に勉強をしていました。でも最終的には二人は決別してしまいます。

 

空海からすれば「なんでこんなに言ってもできないの?仏の世界に飛びこんできちゃえばいいだけじゃん!」なのです。それが最澄にはできなかった。頭ではわかっているけど、できなかったのです。

 

そのやりとりが「これをすれば悩みがなくなる」とわかっていながらも悩み続ける人々と同じように思えて、悩んでいないわたしからすると「悩まないためにどうすればいいかわかっているのになんで悩むんだよ!」と同じなのです。

 

相容れぬ世界といいますか、分かりたいのに自分が経験していないとわからないんですよね。お互いにね。

 

むっちゃわかるわ…そんな気持ちでこの本を読んでいました。空海の話だけではなくて、身の回りの例えを使って解説も書いてあるので、とってもわかりやすくて面白いです。

 

そしてね、真言密教がアドラー心理学と似ているという意味がわかりましたし、とあることについての点と点が線で繋がって「そういうことだったのか!」とちょっと自分を知ることができた感がありました。

 

アドラー心理学に興味がある方は面白く読めるかもしれません♪

 

 

先日の記事にも空海入門を読んで思ったことを書いています。

こちらもどうぞお読みください。

kirahika.hatenablog.com

おまけにわたしの好きな言葉ベスト3に最澄の言葉が入っています。

こちらもどうぞ♪

kirahika.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 
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