自律の光で心を照らす安西光のブログ【きらきらひかる】

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新しい道徳〜「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか〜【読書】

時代を作る人は、いつだって古い道徳を打ち壊してきた。誰かに押しつけられた道徳ではなく、自分なりの道徳で生きた方がよほど格好いい。


自分なりの道徳とはつまり、自分がどう生きるかという原則だ。


今の大人たちの性根がすわっていないのは、道徳を人まかせにしているからだ。それは、自分の人生を人まかせにするってことだと思う。(帯部分引用)






北野武さんの”道徳論”です。


まず一番印象に残ったのは「武さんのお人柄」が感じられる作品でとても良かったなぁ〜ということです(^^)


武さん節のさらっと書いている文章から、武さんが知識人であり、勉強家であり、ご自分の発言に責任を持つ方なのだろうなと容易に感じ取れたのです。


「こうらしいよ」「ああらしいよ」と例えを出しているところが、私がちょうど勉強をした部分だったり、興味があって調べていた部分が多く、その一つ一つの知識が私の知っている知識と合致していました。


科学界のインディージョーンズと言われる長沼先生の講義に参加して、資料も拝見しながら最先端の科学やら生物のお話などを聞いていますし、私は小説などよりも専門書を読むことが多いですから、そのレベルの話をさらっと正確に書いているところに「武さん、すごい」と素直に思いました。


さらっと自然に書かれているのがすごいんです。
本を読むだけでは身にはならず、ちゃんと理解していないと出てこない知識だと思ったのです。それに一つのことに対しても色々な説があることもお分かりになった上で、これが正しいんじゃないかという説を自分の中で選択されて、例えを出しているように感じられました。


何かの発言をする時に、その物事について、ちゃんと調べたり、勉強して理解してから発言するということは責任を持っている証拠です。ちょっとペラペラと本を読み、ネットで調べたものを口にする、調べもせずにノリで発言をするのとはわけが違う。それが伝わってくる文章でした。


私が本を読むときは「人物と会う」のが一番の目的なので、「あぁ、武さんやっぱり素敵な人柄だな」と思えただけで読んでよかったと思えた。


そして、内容の方は北野武さん流「ツッコミ」で武さんぽい視点と論点がとても面白かったです♪
地に足がついているなと思いました。

「うん、うん」「そのとおり!」「なるほど!」とうなづきながら読みましたよ。



「道徳はフラクタルだ」というのが一番印象に残った言葉でした(^^)

その章のお話はこちら↓



人がいて、家族があって、地域社会があって、市だの町だのがあって、県だの府だのがあって、国があって、さらには国際社会がある。構成単位は、人だったり、家族だったり、地方自治体だったり、国家だったりするわけだが、その形はフラクタルで相似形なわけだ。


形が相似なんだから、理屈からいえば、道徳だって国や市にも同じように適用されなくてはいけない。


<中略>


ものすごく単純な話で、子どもに友だちと仲良くしましょうっていうなら、国と国だって仲良くしなくてはいけない。子どもに「いじめはいけない」と教育するなら、国だってよその国をいじめてはいけない。

武器を持って喧嘩するなんて、もってのほかだ。


なのに、現実の世の中はそうなってはいない。


<中略>


日本は自衛のためであっても軍隊を持つべきではないとか、何があっても戦争反対だとか、そういうことを俺はいいたいわけじゃない。


ただ、戦争は必要悪だと考える大人が、子供に喧嘩をするなと教えるのは、筋が通っていない。道徳はフラクタルなんだから。それは泥棒の親が自分の子どもに、「子供は泥棒をしちゃいけない」と教えるのと同じことだ。


道徳を云々するなら、まずは自分が道徳を守らなくてはいけない。それができないなら、道徳を語ってはいけないのだ。




ごもっとも!



興味がある方は是非♪

レビューはこちらです〜(かなり高評価に納得☆)

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